ミニベロタイプの自転車 Raleigh”RSS”を買いました

rss

突然ですが自転車を買ったので自慢します。

購入したのはタイトルのとおり、イギリスの老舗メーカーRaleighのRSS(RSW Sport)というモデル。現在は台湾製ですね。お値段およそ8万円となかなかのものですが、作りもしっかりしているし、何よりデザインがとっても可愛くて眺めているだけでニコニコです。

目次

Raleigh RSSについて

RSSは20インチの小径タイヤを履いたいわゆるミニベロタイプ。

ドロップハンドルの兄弟モデル「RSP」も人気のあるようですが、RSSは馴染みのあるトンボタイプです。この小さい自転車でこれ以上前傾姿勢で車道を飛ばすのは正直怖いですし、スーパーの袋もかけやすいし、実用性で言ったらこちらかなと。

色はディープグレー。迷ったらグレーにしておけばよい……というWEB製作者の悪い癖が出たかもしれませんが、正直かなり気に入ってます。

このモデルのフレームサイズは480mmと520mmの設定がありまして、僕は身長170cmなので微妙なところですが短足なので480にしてみました。このチョイスでいいのか自身がないですが、とりあえずしばらく乗ってみます。

うーん、かわいい

ギアはシマノの8速。
初心者あるあるで最初は「いや……そんなにあってどうすんの? めんどくさいだけじゃん……」と思ってたんですけど、数十キロ乗ったらどんな時にどれを使えばいいのかは大体感覚でつかめてきまし、アップダウンのある行程では本当に助かりますね。

シマノのアルタス

それでも現状、ロードバイクなんかにあるような20速!35速!みたいなのは使いこなせる気がしないんですけども、それも使いだしたら便利に感じるようになるんでしょうかね。興味はあります。

それからRSSの地味に嬉しいポイントはスタンドと泥除けが標準で付属しているところです。街乗りにはありがたいですね。なかったら絶対つけるもん。後述しますが僕は通勤に使おうと思っていますので、ちょっとスタイルを犠牲にしてしまいますが、前カゴも取り付けようかな―と思っていたりします。

センタースタンドの機構も良くできている

約100km乗ってみた感想

僕はこの自転車を通勤用に使おうと思ってます。都内の大通りメインに片道15km。結構な距離で、ミニベロにはきつめにも思えますが、なんとか3.5往復してみたので現時点での感想を書いてみます。

よかったところ

はじめに良かったところについて。

いい自転車って「いい」んだな

まず初めて乗ったときの感想ですが、えっ? いい自転車ってこんなにすごいの!? と正直驚きました。

何を隠そう僕はこのラレーを買うまで西友の自転車売場で「一番安いやつください……あ、それじゃなくて大人用のでお願いします」って言って買ったシティーサイクルを8年乗り続けてきたため、比較対象がオンボロの安い自転車になります。

なのであんまりフェアじゃないんですが、それと比べると本当に別の乗り物か?という感じでした。

漕ぐのが楽

すぐに感じたのは漕ぎ出しの軽さ。車体の重量とミニベロ特有のタイヤサイズが影響しているのでしょうか。信号待ちからのスタートも、適正なギアに合わせておけばひと踏みですい〜っと進んでくれます。

そして、転がり方。転倒して僕が転がるわけじゃないですよ。自転車って、平地でスピードに乗ったあとペダルを漕がずにいたら次第に減速して止まってしまうわけですが(当然ですね)、その速度の減衰の仕方が明らかに違う。何が影響しているのかわかりませんが、グイグイ漕いで上げた速度が、なかなか落ちていかない。おかげで速度を維持しやすく、特に平坦な大通りなどではとっても楽に走れます。

実はラレーRSSの購入前には電動アシスト自転車も検討していたんです。でもルックスと即納に惹かれてミニベロを衝動買してしまい、やっちまったかなぁ……と不安だったんですけど、いざ走ってみるとなかなか快適に通勤できているのでこれはこれで一つの正解だったなと思っています。僕はバッテリーの残量や劣化具合を気にするのがちょっとストレスなので、その面においてはストレスフリーで良きです。

まあ確かに長い上り坂なんかはアシストが欲しくもなりますが、お値段3分の1でこの走りならかなり満足度は高いです。運動にもなりますしね。

街なかで発揮される小回りの良さ

ミニベロ特有といえば、キビキビと曲がる転回性能にも言及しておくべきでしょう。自転車通勤をしていると、(本当はあんまり良くないんですけど)他の自転車や信号待ちの歩行者をくねくねっと避けて進まざるを得ない場面も出てきます。そういう時に小径タイヤの小回りの効き方は頼りになります。

デザインが素敵!

この自転車を選んだ最たる理由が、デザインがめちゃくちゃ好みだったということです。いわば顔採用ですが、今の所一切後悔していません。

僕のこれまでの経験上、自転車に限らず、見た目が気に食わないモノは使う気にならず使用頻度が落ちます。乗らなくなった自転車ほど無駄なものはないですから、実用性やコスパに全振りという買い方は考えられなかった。

実際、スポーツ経験ゼロで家から駅まで歩く以外の運動を一切していなかった僕が、片道15km往復30kmの自転車通勤を自ら選び続けているのはRSSのデザインが可愛いから他なりません。

ここはちょっと……というところ

ここまで絶賛していますがイマイチかなーと感じた部分も触れてみます。

長距離の乗り心地はいいとは言えない

RSSは一応スポーツタイプなんですが、そのせいもあるのかないのか、乗り味は非常に硬いです。

タイヤもやや細くて硬く、サスペンション的な機構も一切ないので、路面の凹凸がダイレクトにゴツゴツと突き上げてきます。小さく硬いシートも相まってとにかく尻が痛くなるんですよね。

僕の場合、歩道を歩行者用と自転車用に区切ったタイプの自転車レーンを長く走るルートなので、交差点など歩道と車道を行き来するたびにガツンという衝撃に備えて尻を浮かせてます。

きれいなアスファルトの上ではとても気持ちよく走るんですが、都内にもなかなかそんな道はないですからね。

あとはやはり、ホイールベース短めのボディで前傾姿勢になるので、スピードが出ている時に急ブレーキをかけたりすると体が前に飛び出しそうな恐怖を感じます。そうならないような運転を心がけたいですね。

尻の痛みは結構深刻かも

尻が痛くなるというのは先述しましたが、この痛みは4つほど種類があってそれが同時に襲ってきます。

単純に体重のかかる尻の骨のあたりが痛くなる。
サドルに圧迫・刺激されて前立腺が炎症を起こす。
振動・衝撃を受けて睾丸が痛くなる。
痔が悪化する。

で、これ本当に今更なんですけども、以前前立腺の炎症を経験していて、加えてたまに切れ痔を発症する僕は率直に言えば自転車通勤には向いていないなと思いました。サドルの交換やパッド入りのインナーを使ってみるなど取れる手段は試してみて、場合によっては長距離のサイクリングは控えたり、通勤は諦めてご近所で日常使いする自転車として使っていくということも考えなければいけなさそうです。

この用途ならフルサイズのクロスバイクのようが良かった?

今回は見た目重視でミニベロを買ったわけですが、実際に長距離通勤をしてみると「普通のクロスバイクとか、電動アシスト自転車を買ったほうが楽に走れたかな?」と思ってしまったりしまわなかったり……。ただそれはミニベロの軽快さを捨てることにもなるので、一長一短といったところでしょう。あ、それなら両方持っておけば……(物欲の鬼)!

余談

今まで自転車になんか全然興味なかったのにね

このブログでも一切自転車のことなんて書いてこなかったし、実際僕は自転車に対する思い入れが一切ない人間でした。

そんな僕がこんな「ちょっといい自転車」を買うに至るまでには、ワンクッション、いやツークッションくらい思考の飛躍がありました。どうでもいい話なので読み飛ばしていただいて結構ですが、半分自分用の備忘録なので経緯を書いていきます

当ブログでも度々記事にしてきたように、僕はホンダの原付スーパーカブ(とその兄弟たち)に対する一方的な愛情を抱いていました。いつか欲しいな、状況が整えば欲しいな……ともう十年以上想い続けてきたわけなんですが、実は最近、ようやく本気で「二輪免許とってハンターカブ買うか」と考え始めていたんですよね。

というのも、昨年の夏に転職をしまして、ほんの少しだけ経済的に余裕が出てきました。
それまでは妻子を養うだけで精一杯というギリギリの生活で、家賃やクレジットカードの滞納もしばしばという状況だったんです。そんなだから築60年のオンボロ借家住まいで、自分の部屋もない。貯金ももちろん0円でした。

それが転職後は、価格重視だった食生活のレベルを少し上げ、子供の将来に備えていくらか貯蓄に回し、予備費として妻に3万渡しても、まだ自分の手元に数万残る。しかも、入社時の約束が守られるなら、これから数年間は半年ごとに5万ずつ月給が上がっていく……そんな夢のような状態(?)になりました。職場を選ぶって大事ですね。

いやまあ僕ももうアラフォーのおじさんなのでこれでも全然低収入な方だと思うし、むしろ余剰があるなら全部貯蓄に回せよ、って話もあるんですが、それでも以前と比べたら、これならば少しは趣味に回しても大丈夫かな、と思えるようになったわけです。

男の隠れ家計画

それで結構舞い上がっていた僕は、あれこれと妄想を膨らませました。

バイクにも乗りたいし、趣味の音楽制作をもっとやりたい気持ちもあるし、Youtube活動なんかにも興味があるのですが、何しろ自分の部屋もない今の家庭環境では難しいものがあります。なので、手元にお金ができたときに真っ先に考えたのは「外に自分の趣味部屋を借りる」ということでした。

僕の自宅は都内にありますが、電車で30分行けば埼玉に入り、それなりに安い家賃で駐車場付きの古い戸建てを借りられたりします。暇さえあればSUUMOを眺めながら、そういう部屋を自分の趣味でカスタマイズしまくって、ダサい言い方をするなら「男の隠れ家」「大人の秘密基地」みたいにしてやろう、と計画を練っていたのです。

しかし結局の所、その計画は頓挫しました。

理由は純粋に「まだ金が足りない」ということ。余裕ができたと思っていましたが、現実的に費用を算出してみると、そんな悠々自適な趣味活動を謳歌できるほどには余剰はないということがわかりました。できるとしても数年後でしょう。

しかし僕の物欲は止まりません!(堂々と言うことではない)

ミニベロが好きだ

駐輪スペースの問題と原油価格の高騰もあってハンターカブは早々に諦めたのですが、電動アシスト自転車のいいやつならその問題をクリアできる!と理屈をつけた僕は Mate City とか Vanmoof とかの情報を漁っておりました。

その過程で見つけたのが、バイクのパーツメーカーであるデイトナ社が出しているDE03という電動アシスト自転車。こいつのデザインに一目惚れしたのです。これがミニベロとの出会いでした。

ミニベロタイプの電動アシスト自転車というのは決して多くありません。またあってもDE03のようなクラシカルな魅力を残したデザインのものは見当たりません。もう、こいつで決まりかな? とさえ思っていた僕ですが、コロナとロシアのせいでパーツ供給が不安定らしく、入荷は8月「以降」とのこと。別に僕としては待てない時間ではないですが、僕の中に住まう物欲という魔物が待ってくれませんでした。

ミニベロの可愛らしい姿に魅了され、各メーカーのおしゃれなミニベロを求めて仕事中にネットサーフィンをする日々を送っていたところ、職場の近くの自転車屋さんのホームページに「RSS入荷しました!」とかいうブログ記事を見つけてしまい、しかも即納可能ということで……。

気がついたら会社のPCから決済完了していましたね。不思議です。

まとめ

というわけで、ジェネリックハンターカブとしてうちに来ることになったRSSちゃんですが、可愛い見た目に加え、電気いらずで想像以上にスイスイ走るのですっかりお気に入りになっています。運動なんて一切していなかった僕が往復30kmの自転車通勤を始めたわけですから、これは相当です。
自転車、ハマっちゃうかもしれないですね……(尻が許せば)。

現状RSSちゃんはどノーマル状態ですが少なくとも積載量は上げたいし、自転車界にはカスタムという沼もあるそうなので、今後はこの子についての記事も定期的に上げていこうかと思います。よろしければ時々覗いてやってください。

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