自転車通勤をされていて、結構困るのが「荷物をどうするか?」ではないでしょうか。
ママチャリだと前カゴにカバンやリュックを入れておしまい、というケースが多いと思うんですが、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクには基本カゴが付いていないので、どうやって荷物を運べばいいのかわからない、とう悩みをもつ方も少なくないと思います。
自転車通勤における荷物の運び方
自転車で荷物を運ぶには、いくつか方法があります。
バックパック(リュック)を利用する
最も手軽なのが、バックパックを利用する方法でしょう。自転車関係なく、すでに使っているという方も多いと思います。バックパックであれば両手が空きますので、自転車通勤時にも背負うことができます。

しかしバックパックには大きな問題があります。
汗をかくと背中や肩紐の部分がビショビショになってしまうということです。よって、夏場や長距離の自転車通勤ではバックパックの使い勝手はあまりよくありません。
また、荷物が多いとサドルにかかる重量が大きくなり、お尻にダメージが行くこともあります。
手軽に使えて容量も大きいというメリットはありますが、夏の期間や5km以上の長距離通勤の場合はデメリットを感じることが多くなるかもしれません。
パニアバッグを利用する
自転車にリアキャリアがついているか、後付可能なら取り付け、パニアバッグを利用する方法があります。パニアバッグはリアキャリア、後輪の左右に取り付けて荷物を運べる自転車専用のバッグです。

背中に背負う必要がないので汗の問題もありませんし、自分ではなく自転車に積むので身体的な負担もありません。リアキャリアにかちっと固定してベルトで固定する手順が最初は面倒ですが、慣れれば一分もかかりません。
休日にツーリングや自転車旅行などする場合にも使いやすいので、メリットの大きなパニアバッグですが、やはりデメリットもあります。
一番のデメリットは、リアキャリアを取り付けることで大幅に重量UPとなってしまうことでしょう。アップダウンのある通勤ルートなどではできるだけ重量を押さえておきたいところですから、これはすこし悩みどころです。また、そもそもダボ穴がなくてキャリアが付けられないスポーツ系自転車も少なくありません。
それと、他にサブ的なバッグを使用しない場合、ライド中にちょっとバッグの中身を確認したい、何か取り出したい、といった場合、パニアバッグは背後という目の届かない場所にありますから、その度に停車する必要があります。
フロントバーバッグを利用する
もっと気軽に利用できる自転車用バッグとして、ハンドルバーバッグがあります。フロントバッグとも呼びます。

僕自身、ロードバイクに小振りなハンドルバーバッグを取り付けて通勤に利用していたことがあります。着替えとスマホとU字ロックを入れてパンパンにして走っておりました。……そう、それだけの荷物で通勤していました。
ハンドルバーバッグの弱点は容量の小ささです。僕はなんとかこのバッグで通勤をしようと、断捨離を重ねてほぼ手ぶらで通勤することに成功していました。しかしその状態でもバッグに予定は一切ありませんので、仕事帰りにちょっと買い物、なんて事ができません。なのでこの時期は、買い物が必要なときは一旦家に帰り、リュックを背負ってもう一度スーパーに向かうという、非効率的なことをやっていました。

フレームバッグを利用する
FAIRWEATHERのフレームバッグはおすすめ
ハンドルバーバッグと同様に自転車本体に取り付けられるバッグに、フレームバッグがあります。サイズも様々ですが、僕も使用しているFAIRWEATHERのフレームバッグは容量も大きくおすすめです。

もともと自転車旅行用に購入したのですが、使い勝手が良すぎて通勤にもずっと使っています。フロントバーバッグよりも沢山の荷物を飲み込んでくれて、さらに、ハンドルバーバッグのように重さがハンドルにかからないのでハンドル操作に影響しない、視界を遮らず視覚的にも邪魔にならない、というメリットも大きいです。
しかしもちろんデメリットもあります。
細身のクロモリフレームなどに取り付けるとバッグがフレームから飛び出る形になりますので、膝や太ももに触れるのが気になるという人もいるでしょう。
もっと大きなデメリットは、ドリンクホルダーのスペースを圧迫するということです。荷物がパンパンだと、ボトルの着脱はややスムーズではなくなってしまいそうです。個人的には通勤時は500mlのペットボトルを利用していることもあり、大きな不便を感じず使用できています。

ただ、フレームバッグと言えど容量が大きいと言ってもたかが知れてるので、僕の場合はこれに加えて「仕事帰りにちょっと買い物」を実現するために、ここに「ちょい足し」をしてます。
最終的にこれに落ち着いた – フレームバッグ&たためるバックパック
それがこちらの軽量折り畳みバックパック。登山用のギアから探すと、似たようなものが見つかりやすいと思います。

これは折りたたむと非常にコンパクトなサイズになりますので、これを着替えなんかと一緒にフレームバッグに突っ込んでおきます。すると、通勤時は手ぶら感覚のライドができるのですが、もし帰りに買い出しが必要になったり、職場から持ち帰るものが発生した際はこのバックパックを颯爽と取り出して展開し、使用します。
あくまで僕はですが、これにより殆どのケースで困ることなく自転車通勤できておりまして、かなり最適解に近いのではないかと思っております。真似してもいいですよ!!
まあ欲を言えばもう少し積載量があると余裕を持って着替えを用意できるので、ハンドルかサドルに小さなバッグを一つ追加してもいいのかな〜と思ってますが、スタイル的に余計なものをつけたくないという思いもあり。
番外編:スポーツバイクにも前カゴを付けちゃう
ラレーのミニベロ RSSに乗っていたときは、前カゴを取り付け、そこに普段遣いのバックパックをそのままブチ込んで使っておりました。正直に言えばこれが一番手軽で便利です。物理的にフロントラックが取付可能なら、こういう方法も全然アリかと思います。

しかし、やはり1kg前後の重量増になりますので、休日のロングライドなどにも同じ自転車を使用することを考えると、なかなかハードルが高いと言えます。それに前輪側に荷重がかかりますのでハンドリングの安定感にも影響はあります。駐輪時にカゴの重さでハンドルがグルンってなっちゃうこともあります。このへんは明確にトレードオフですね。
マイ最適解を探そう
雑然と書き殴ってきたこの記事で何が言いたかったかと言うと、各自自分にしっくり来る荷物の運び方を試行錯誤してみると楽しいよってことです。ひとくちに自転車通勤と言っても人それぞれ、必要な容量や移動距離など条件も好みも違うわけですので、少しでも快適に気持ちよく自転車通勤できるようあーだこーだと迷ってみるのも良いのではないでしょうか。その結果ピタッとハマる瞬間を経験すると、自分に対しても自転車に対しても理解度が一つ上がる気がします。
というわけで今回はこの辺で。
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